8月9日、初めてチャイヤー地区を訪問させていただきました。この地区でバナナ栽培を続けて10年になるというカムトン・ジンペットラーさん(写真左から二人目)とスジン・ジンペットラーさん(写真右端)のご夫妻の圃場を訪問。農民会に入会して二年ですが、地域の農家のリーダーとしても積極的に活動しているご夫妻です。元々スラタニ県のドンサック郡という海沿いのご出身(サムイ島に行くフェリーが出る埠頭がある郡)で、20年ほど前にこの地に入植してきたのだそうです。ほとんど「つかみ取り」同然に今の土地を取得(当時は権利証書とかやかましいことはなかったらしい)、コーヒーやドリアンなどいろいろ取り組んできたようですが、今ではゴム、パーム、ドリアン、マンゴスチンなどが区画ごとに植えられている間にバナナが雑然と植わっている感じ。十数名のミャンマー人を使用した200ライの大農場です。「バナナ作りは難しくないし、売り先も自分でこの十年開拓してきて常に売り先があると実感している。農民会のことを聞き、無農薬栽培を奨励しているということもあって参加させてもらおうと決断した。最近は村のことや自分で運営している農家の組織のことなんかもあってなかなか自分の圃場の管理にも手が回らないけれど、農民会への出荷は休んだことがないですよ。ここ一ヶ月ほど現地は雨が降らない状態が続いていますが、これからも頑張っていいバナナを出していきます」