最近、日本の政府・行政機関の機能不全ぶりを見慣れているせいか、不手際を責められているタイの現政権さえ災害対応能力が高いと映る。洪水の被害を免れている高速道路は全線無料にしているし、高速道路や高さのある道路については駐車を黙認している。政府の高官、大臣、国会議員など与野党を問わず足しげく被災地、被災者を訪ね支援物資を配ったり要望に耳をかたむけたりしている。補正予算の審議が始まり3250億バーツを予算化する。650億バーツが大企業へ、1700億バーツが中小企業へ、残り900億バーツが個人と商店への復興費に当てられる予定。これとは別だが、国連藩事務総長に続いてアメリカのクリントン国務長官が訪タイ(16日)し、洪水支援を約束する運びだ。(H)
<<前のページへ戻る