
そこが変だよ・・・(2)2012.02.25
五郎 :タイの病院の話は前にもしているよね。
ソムチャイ:そうですね。あれから大分経つから、少し忘れています。
五郎 :まだ面白い話ある?
ソムチャイ:面白い話じゃないんですけど、うちの子が風邪で高熱出した時です。
行きつけの総合病院に行きました。
あいにく、日曜日だったんですけど小児科医のドクターが当番医師で
ラッキーでした。
五郎 :病院は日曜日でもやってるのかな?
ソムチャイ:私立の大病院は大抵24時間、365日営業です。
五郎 :ほ〜‼ セブンイレブン並だね。
ソムチャイ:患者をどんどん受け入れます。ただし、お金を払う人だけですけど。
五郎 :そいつは分かった。で、小児科医は?
ソムチャイ:受付がとっくに終わってるのに、ドクターが診察してくれません。
廊下で長く待たされっぱなしです。そのうち、診察室から他の子の大きな
泣き声が聞こえて来ました。
五郎 :注射か何かかな?
ソムチャイ:今度はドクターの大きな声がして、子供をドアノ外に連れ出し、
診察室のドアに鍵掛けちゃったです。
五郎 :え〜⁈ どうして?
ソムチャイ:その時は分かりませんでした。
診察室の中にはドクターと母親がいますが、子供は大泣きしながら
外でお母さんを呼んでます。
五郎 :何じゃ、それ。
ソムチャイ:あまり大声で泣くものだから、病院中にワンワン響きます。
五郎 :だろうな・・・。
ソムチャイ:こちらは子供が熱出して苦しがってますから、早く終わって欲しいわけです。
五郎 :そうだね。
ソムチャイ:ところが、いっこうに終わりません。
かなり経ってからですが、母親とドクターが診察室から出てきて、一言ふた事
言葉を交わしましたが、子供を連れて帰って行きました。
五郎 :診察なしで?
ソムチャイ:そのようですね。
うちの子の番になって、ドクターが遅くなったことを詫び、
事情を説明してくれました。
五郎 :どんな⁈
ソムチャイ:ドクターが言うのは、子供の病気はたいしたことない。問題は母親が
子供を甘やかせすぎていて、シャキッとしない。あんなに大声で泣ける子供の
診察はしなくて良い。それより母親の診察 の方が大事なので、
子供を外に出して母親を治していた、とのことでした。
五郎 :へ〜ッ⁈ イキなドクターだね。
ソムチャイ:うちの子は何故かガマン強い方で、注射の時も泣きません。
ドクターは「最近の母親は子育てがなってない!私は小児科医だから、
子供を元気で丈夫で、困難に耐える力のある子にするのが仕事なんです」
と言う説明でした。
分かったような、分からないようなお話でした。
五郎 :う〜ん。
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