五郎:タクシーのことは前にも話し合ったテーマだけど、最近はどう?
ソムチャイ:タイのタクシー事情はもう日本の方も良く知ってるでしょう。
まじめなタクシードライバーが多いんですけど、中には良くないのもいて全部が悪く見られてしまう・・・、
全体から見ると損ですね。
五郎:私が駐在してた頃、バンコク郊外のタクシードライバーのたまり場みたいなところへ良く行ったことが
あったんだ。道路の脇の屋台で、東北(イサーン)料理だった。ドライバーが集まってきて夕食するんだ。
夕方6時ごろから開店してたかな。
ソムチャイ:そんなところへ行ったんですか?
五郎:まあね、若かったし・・・。
ソムチャイ:何食べたんですか?
五郎:魚の塩焼き、魚の煮込み汁、蒸かしたもち米かな・・、ドライバーさんたちは川魚の煮込み汁に
カオニャオ(もち米)。もち米を「カピ」(小エビのシオカラ)につけて食べる人が多かったかな。
白菜・からし菜・空芯菜は食べ放題だったけど、野菜を食べてるドライバーさんは少なかった。
5,6分でお腹に詰めるとすぐに運転に戻る人がほとんどだった。楽じゃなさそうだ。
ソムチャイ:バンコクはタクシーの数が多すぎるって言うドライバーは多いですね。
3万台以上走ってるそうです[実は8万台]。個人が所有している車をタクシーとして登録
してドライバーはレンタル料を払って商売するというのがタイのタクシーですから。
五郎:タクシーの見入りは良いのかな?
ソムチャイ:大変でしょうね。タクシーのレンタル料は1日800バーツくらいですから、
レンタル料とガソリン代払ったら手元にほとんど残らないと言うことも結構あるそうです。
五郎:タクシーの料金はどうなってたっけ?
ソムチャイ:初乗りは2Kmまで35バーツ、あとは約450m毎に2バーツづつ上がります。
約10km走って70バーツちょっと。15キロ走っても100バーツ以下ですね。
渋滞のときは時間の累計分もあります。30Kmで180バーツといったところです。
五郎:うーん、やっぱり割安だな。30Kmというと東京・横浜くらいだもんな。
ソムチャイ:日本と比べると確かに安いですよね。
五郎:東京だと2kmまでが初乗りで660円、これが今度750円になる。率直言って乗りずらい。
ソムチャイ:乗車拒否はないですか?
五郎:前にも話したと思うけど、ないね。禁止されてるし。優秀なドライバーほどお客や行き先は
選ばないって聞いてるね。
ソムチャイ:タイの場合はお客が乗ったらサッサと片付けて、次のお客を探すって言う感じです。
客の選り好みはする、気に入らないところへは行かない、お釣りはない・・・タクシーはタイの縮図です。
五郎:日本は料金が高すぎ、深夜料金は3割高だから、電車の動いている内に帰宅するのが一番。
ソムチャイ:タイは割り増しはありません。深夜でも早朝でもタクシーはいっぱい走っています。
五郎:私が駐在員だった頃もそれは助かったね、実際。